“マイナ保険証”未使用で支払額増!?「使わないと損」なのに…浸透しない理由は?【新潟】 (23/04/11 18:39)

“マイナ保険証”未使用で支払額増!?「使わないと損」なのに…浸透しない理由は?【新潟】 (23/04/11 18:39)

マイナンバーカードと健康保険証を連結させる、いわゆる「マイナ保険証」。4月から、使わずに医療機関を受診した場合、支払金額が増えることもあり、注意が必要です。

新潟市中央区の大滝耳鼻科クリニックを取材すると…

【杉山萌奈アナウンサー】
「入り口入ってすぐの受付に設置してあります。マイナンバーカードの読み取り機、ここにマイナンバーカードをかざすだけで利用できると言います。本人確認のため、暗証番号か顔認証を求められました」

患者:「ここに入れるの?」

受付:「操作していただく必要があります

患者:「あ、暗証番号忘れた」

4月11日、午前の診療では59人が受診しましたが、マイナ保険証を使用したのは、わずか3人でした。

【大滝耳鼻科クリニック 大滝一 院長】
「去年4月に(機械を)導入した。ただ半年間、全くマイナンバーカードを使う人がいなくて、いったん撤去。3月15日から再び出したが、きのうは150人くらい受診して、使う人は1人もいなかった」

なぜ、使用する人が少ないのか?その理由は様々です。

【患者】
「すでに健康保険証を持ち歩いているので、切り替えてマイナンバーを持ち歩くことにピンときていなかった」

【患者】
「前に出した所は、機械が入っていなくてダメだった。めんどくさい」

4月から医療機関などでシステムの導入が義務化されていますが、県内で「マイナ保険証」が使用できる医療機関・薬局は全体の73.3%にとどまっていて、使用できる環境が整っていないことも影響しているようです。

一方、この日、初めてマイナ保険証を使用した79歳の田中勝也さん。機械の操作に悪戦苦闘していました。

【田中勝也さん】
「健康保険証は出せばいいだけ。(マイナンバーは)機械の操作をやらなくてはいけない」

ただ、4月からマイナ保険証を使わなかった場合、支払い金額が増えることに…

窓口負担が3割の場合、初診では12円。再診では6円差が出るのです。

【患者】
「ちりも積もれば…、大事なことなので使ってみる」

政府は来年秋をめどに従来の保険証を廃止する方針ですが、普及には使い方や利便性などについて政府の丁寧な説明が求められます。

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